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電王戦・第4局、執念の引き分け

先週に続いて第2回将棋 電王戦・第4局を、ニコニコ生放送で観戦しました。

第2回将棋 電王戦の公式サイト
第4局に関する日本将棋連盟サイトのニュース
マイナビニュースのレポート(←オススメ記事)

何と230手(プロの対局は百手少しくらいで勝負がつくことが多いので、実に二倍ほどの手数)で持将棋(じしょうぎ)による引き分けという珍しい結果となりました。
ネット観戦していた将棋初心者の中には、将棋に引き分けがあることを初めて知った人もいたようです。
それはそうでしょう、これは特別ルールなんですから。

持将棋とは(Wikipedia の「入玉」の項)

形勢不利で勝つのが絶望的と悟った塚田九段は、負けだけは絶対に避けたいと、持将棋に持ち込んで引き分けを狙うという、苦渋の選択をしました。
しかし、規定により駒の点数が24点以上ないと「負け」なので、途中からひたすら相手の駒(歩だろうが何だろうが)を取りに行く作戦に切り替えたのです。
つまりゲームの目的が「相手の玉を詰ませること」から「(玉はどうでもよく)とにかく相手の駒を取ること」に変わってしまったんですね。

これに対しコンピューター側は中途半端な応じ方しかできず、結局塚田九段の狙い通りに引き分け持ち込まれてしまいました。
◆持将棋にしましょう────という正式な申し出は塚田九段の方からでしたが、持将棋は双方の合意でしか成立しないので、コンピューター側(ここではソフト開発者の伊藤氏)が拒否することもできます。
しかし、塚田九段が立会人とルール等について確認している様子を見た伊藤氏が「持将棋ということなら受けますよ」と、先に応じる態度を示したのが印象的でした。

人間相手の将棋なら、塚田九段はとうに投了(負けを認めること)しているようなコンピューターの勝ち試合だったのに、引き分けにされたのは伊藤氏にとって残念でしたが、現状それは仕方ない面もあるそうです。
電王戦のルールではソフト開発者は原則、相手指し手の入力しかソフトの操作が認められていないので、「駒取り合戦になったな」と人間が判断して、それ専用のモードに切り替える…などの措置はとれません。
つまり通常の将棋から「駒取り合戦」へのモード変更自体もプログラムに判断させねばならず、

◆いつやるのか、そのタイミングが難しい
◆「駒取り」に応戦しているスキに玉が詰まされたらマズい
(事実塚田九段がそれを狙って、大逆転できるか?という局面もあった)

…なのでプログラムには、入玉や持将棋への本格的な対策がなされていませんでした。
加えて(特にコンピューター同士の対局では)稀にしか起こらないことなので、プログラムの際にどうしても後回し&手薄になる現実もあったようです。
そんなわけで、もはや普通の将棋では考えられない異様な盤面になってからは、コンピューターの次々と歩を成らせて「と金」を大量生産する奇手が観戦者の笑いを誘う一方、塚田九段はあと何点で24点かと、腕まくりをし額に汗をにじませながら、真剣な面持ちで指さし確認しながら駒を数えているという、前代未聞の展開となりました。

終局後、「投了しようとは思いませんでしたか」の質問に、涙で声をつまらせた塚田九段の様子からは、死んでもコンピューターには負けたくない、いや人間として絶対に負けられないんだという、強烈な意地とプライドが感じられました。
いや~、ほんとに壮絶な戦いでしたね。

全5局の団体戦、ここまでプロ棋士側の1勝2敗1分けで、勝ち越しは無くなりました。
最終局、現役A級棋士の三浦八段が勝っても引き分けですが、もし負けてしまったら…日本将棋連盟やプロ棋士のメンツに関わる大事件です。
相手は東大のコンピューター800台近くを接続したチーム開発の「GPS将棋」、一体どんなドラマが待ち構えているのでしょうか…!

テーマ : ソフトウェア
ジャンル : コンピュータ

tag : インターネット ニコニコ生放送 将棋

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